南米コンテスト戦記1

初の南米での大会は11月のチリのパイネの大御所オサマが主催するコンテストだった。今年の初めに約2ヶ月間過ごしたチリ、大抵の上手いライダーは把握しているつもりだったが、初めて見るハイスキルのライダー達には驚かされた。ローカルコンテストって言ったって油断したらベンジャミンだって直に狩られてしまう。そんなレベルだった。今回はアルゼンチンのメンドーサのライダー達も参加しプチインターナショナルな大会となった。20数名の中で2分半の予選を行い予選通過12名の決勝は5分間のバトル方式。バトル一回戦はアルゼンチンの玄人ライダーアントニオパガニ相手に一つの足付きだけで決めたい技が全て決まり完勝した。決勝は3人のバトルになる為次勝てば実質3位以内決定。と言うよりも南米最強のオーウェン、ベンジャミンの2人とバトルが出来る。邪念が邪魔をし足付き連発はしたものの、相手もミスを連発したので勝った感触は有った。しかしジャッジは2対1で地元のパイネのライダーコイポに敗れてしまった。しかし地元のコイポに対する声援は凄かった。地元のお客さんからしたら日本人のライダー対地元の勇コイポとの対決は良い構図だったであろう。ジャッジもお客さんの声援に流されたのかなと自分に言い聞かせ悔しさを鎮めた。見事な噛ませ犬となり4位に終わる。バトル一回戦の中で繰り出した技が評価されベストトリック賞を頂き南米初大会を終えた。

そして今回はアルゼンチンのコルドバ。滞在中のメンドーサから夜行バスで揺られる事12時間。アルゼンチンのコルドバ到着。数日後の事、セッション後の帰路宿泊先の数ブロック手前の道が警察によって封鎖されていた、皆で近所のおじさんに何が起きたのか聞いた所、とある男が銃を持って強盗に入ろうとした所を家主によって銃殺されたのだとか。それを聞いた瞬間ライダー仲間達が僕に微笑みかけて言った。


” Bievenido Cordoba ”  ”ようこそコルドバへ”
 

この大会は前回の大会よりもスポンサーも多く、南米人が大好きなテレビで告知も何度かされていたらしい。会場はホールの中木の路面で少しボコボコしてて滑る。難しい路面だった。今回のフォーマットは予選通過は4人のライダーでそれから2人ずつバトルをして勝者が決勝バトルとなる。予選通過は自分とアルゼンチンのオーウェン、パラグアイのアルトゥーロ、そしてマウロ。1つ目のバトルはオーウェン対アルトゥーロ。オーウェンがバチ決めで誰が見てもオーウェンの勝利。しかしバトル終了後に勝者のアナウンスが無く、次の自分対マウロのバトルへ。バトル後またしてもアナウンス無し。数分後決勝進出ライダーのアナウンスされたライダーはオーウェンとアルトゥーロだった。その瞬間周りのライダー達がこれは間違いだと主催者に問いただす。通常ならば初めのバトルの勝者オーウェンと次のバトルの勝者である自分が決勝で戦うべきで有ると。そりゃ当たり前。お客やライダー皆が戸惑い一旦中断されがしかし主催者はジャッジが決めた事だからと良いそのまま続行。そして皆に謝られる。謝られてもなぁ〜っと言う心境だが、何故こうなったのか、こうしたかったのか想像する事は出来た。こうするにも、もう一歩手前のバトルの組み合わせを変えればで混乱を生まなかったのでは?こうして負ける事無く敗北の3位に終わる。しかしながら今回の大会で出会った人達やコルドバの皆の僕への歓迎っぷりには驚かされた。本当に皆親切で僕に興味を持ってくれて、大会の外では楽しい時間が過ごせた。彼等の歓迎っぷりに大会後のモヤモヤした気持ちが少し和らげられた。そして次の大会は1月にチリのクリコで。次回はベンジャミンもオーウェンも狩るつもりで新しいルーティーンが出せるように。